一昨年の秋ごろ、母さんにApple Watchをプレゼントした。
series 8ってやつで、なかなか良いやつである。
その年は母の日も大したことをしなかったので、秋の誕生日に合わせて奮発したと記憶している。
(そういえば去年の母の日や誕生日には何かしただろうか…。まぁいいか)
母が転倒したときにはApple Watchが感知して私まで知らせてくれる予定になっている。
そういう設定をした。
今のところ元気は元気なのだが、母ももういい年齢なので、心配ではある。
そんな母が最近近所の家電量販店に足を運んで、Apple Watchのベルトを探しに行ったらしい。
Apple Watchをプレゼントしたときにシリコン製のバンドもいかがなものかと思って、Amazonで金属製のバンドを買って付け替えてやったのだ。
それのメッキが剥がれてきて、ずいぶん傷んでしまった。
家電量販店の人にどれを買えばいいかと聞いたそうなのだが、その方もあまり詳しくない様子で、適当なベルトを買ってきていた。
パッケージを確認したらサイズが合っていないようで、付けられなさそうだった。
母は返品してくると言っていた。
それを見かねて、Apple Storeで購入した。
今度は純正のもの。
母の41mmに合うように、また還暦を過ぎている母にも似合うように今回はゴールドを。
装着。
さすが純正、上品な感じがする。
以前にiPad Proを買ったときに12000円分のギフトカードを貰っていて、それを充当して買った。
母からは「いくらだった?」と聞かれたが、「ポイントで買ったから」と伝えた。
「ほんとに(お金出さなくて、もらっちゃって)いいの?」と母。
「いいよ」と言った。
ボロボロになった、Amazonで買ったピンクの金属ベルト。
Apple Watchもバッテリーが膨張とかしちゃうと買い替えないといけないんだろうけども、母の健康維持に一役買ってくれればいいなと思う。
母さんには苦労をかけた。
ぼくはついついモノで何かを考えてしまうのだが、本当はもっと違うカタチの孝行ができればいいのかな。
まだまだ40年くらい元気でいてほしいとも思うけど、そうすると私も80歳近くになってしまうので複雑だ。
老老介護になる日が来るかもしれないと思うと少しゾッとする。
「いつまでも あると思うな 親と金」
なるほど、言い得て妙だ。