『世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2)』という小説を読み終わりました。
ネタバレなしで感想的なことを書いておこうと思います。
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読むのにかなり時間がかかりました。
4〜5ヶ月くらいかな。
物語自体はそんなに難解でないと思うのですが、仕事が忙しいと読む時間を確保できなくて。
何日か物語から離れると、再開しにくくなるじゃないですか。
ちょっとした隙間時間に読むにも、ある程度コンスタントに継続して読書時間を取っていかないとストーリーがわからなくなっちゃうし。
で、この土日が電車移動の多い二日間だったので、一気に読んでいきました。
がんばった。
ジャンルはミステリーですね。
書店で見つけたときに、帯の「電子書籍化絶対不可能」の文句に惹かれてしまいました。
それが何故なのか、なかなか明かされないのがスッキリしなくて、時々作品離れをしてしまったのだと思います。
かなり久しぶりに一つの小説を完読しました。
忙しさを理由に、なかなか「小説を読もう」とはなれなかったのです。
途中で話がわからなくなって挫折したら悲しいですから。
だから今回読み切れたというのは、諦めなくてよかったなという気持ちです。
なぜ電子書籍化が絶対不可能なのか、わかるともう納得です。
そういうことか。
あー、なるほど、確かに。
そのトリックは気づけなかった。
巧い!!
って感じですかね。ぼくの場合は。
登場人物は何人か出てきます。
休み休み読み進めていると誰が誰だか忘れてわからなくなってきちゃうので、ある程度まとまった期間でコンスタントに読み切るのがおすすめです。
物語の解決編は、とても巧い。
終始トリックを仕掛けておきながら、しっかり伏線を回収して、一本の線にしていくのはとても痛快でしたし感心しました。
ほんとに、全部回収してたんじゃないですかね?
また物語の内容と、自分自身の読書体験がリンクしていくのも面白かったです。
物語の結末をそう持っていくかー、なるほどー、あー、なるほど、そういうことかー、うまいなー…。
ていう感じです。
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普段から小説をたくさん読んでいる人は、こういうトリックなんかそんなに驚かないのかもしれません。
ぼくは久しぶりに読破した人間なので、かなり楽しめました。
びっくり。
面白かったです。
ネタバレしないで感想を書くとなると、こんな超抽象的な書き方の感想になってしまいます(^_^;)
たしかに、電子書籍では100%無理です。
映像化も難しいかもしれませんね。
電子書籍市場が盛り上がる昨今、販売訴求のしかたも含めて面白い物語だったと思います。
「各ページの行頭の文字が文章になっているのか…?」とかも考えましたが、そんな古典的な子供騙しではありませんでした(苦笑)
紙の文庫本はやっぱり良いですね。
手触りが好きです。
目も疲れない。
あとどれくらいで読み終わるのか、残りページの紙の量で視覚的にわかる。
電車の中で大多数の人がスマホをいじっている中、文庫本を読んでいるだけで文化人ぽくてかっこいい気がする。
次は…これ読もうかな。
積読にしてたものを実家から持ってきました(^^;;
挫折せずに読めるでしょうか。
てことで、中身のない読書記録でした!笑
おそまつさまでした!
おわり!